| 平成15年11月9日(日) 第7回「仏教に親しむ会」 『別無工夫』 有馬頼底 管長 |
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| 金閣(鹿苑寺)・銀閣(慈照寺)を擁する臨済宗相国寺派の管長であり、千五百余ヵ寺を束ねる京都仏教会の理事長として、はたまた茶人として世に聞こえ、多くの著書を上梓される一方、中国禅宗遺跡復興に取り組むなど、超多忙な猊下は東京より来浜、翌朝は九州に立つといわれる。文字通り東奔西走のお時間を割いていただき、お話を頂戴した。 |
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| 「一休さんが好き・・」で、出家? 共に華族という両親の次男として生まれたが、離婚により菩提寺に預けられる。そのキッカケは、「どんな人に成りたいのか?」の問いに「一休さんみたいな人!」と答え、可愛そうにも8才でお寺行き、と会場を笑わせる。叩かれ叩かれながら仕えた涙の小僧時代、自閉症気味で止む無く退学した中学、修行と独学の日々、大津櫪堂老師との運命的な出会い、そして相国寺入門。歩まれた道を淡々と話される。数奇な生い立ちゆえに一言々々が実に興味深く、会場からため息も漏れる。 また、寺名の「相」は「かたち」を意味するが、「しょう」と読むと「たすける」の意味であり、南北朝時代の相国寺創建とそのいわれを分かりやすく解説された。 続いて競馬の有馬記念の頼寧、その三男、従兄にあたる作家の頼義に出入りされていた渡辺淳一、五木寛之、立松和平、などとのお付き合いのエピソードや、宗派を超えて応援されている知床の町おこしなどおおらかに紹介されると、会場はすっかりくつろいだ雰囲気になり、笑い声も生まれる。 |
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| 政教分離の大切さ 南北朝時、夢想国師が足利兄弟を指して言った無明(真理に暗いこと)ゆえの争いとの非難や仏教界での不殺生戒の重要さを説き、相手が権力者といえどもNOといえる勇気、国家権力に面ねらない心が大切である。争いごとは煩悩が引き起こす、権力で縛れない信仰の自由が大切、と諄々として語られる。 特に、敗戦によって得た信教の自由を大切にしようと声を高められた。話は宗教法改正、所轄官庁の権限逸脱にもおよび、「仏、神の道に国家が口をはさむべきでない」ときっぱり断言された。 「精いっぱい」、が大切 足利尊氏の弟、直義(ただよし)が夢窓国師になすべき道を質すと、「別無工夫」…別に工夫はないよ、そのときその場で精いっぱいのことをやりなさい……と答えたと紹介。 実は私も、と声を落とされ、「昔日、板東三津五郎丈に書を頼まれ、若かったし二つ返事で引き受けたが、イザ書こうとするとアアでもない、コウでもない工夫をしましたね(笑)なかなか書けず、えらい往生しました。工夫しているうちに三津五郎さんはフグに中って亡くなってしまいました」と会場を沸かせ、「それ以来、自分自身に心がけています」と結ばれお話を終えられた。 |
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| 次回「仏教に親しむ会」は、明春に計画されていますが、まだ講師は未定、とのお知らせがあり、散会した。 | |