平成17年10月23日(日)
第11回 仏教に親しむ会
『私が出会った素晴らしい人々』
講師 山川静夫さん

 「父が付けていた、私の育児日誌が見つかりましてね」と小型の手帳を披露、生誕前の妊娠時より書き初められた珍しい実記録を読み上げられる。 ざっと70余年前、初めて出会った素晴らしい人は「神主をしていた「実の父である」、ところから始まった。

 登壇する前から会場のざわめきが起きていたが、ごあいさつが済みユーモアいっぱいの逸話が飛び出すたびに、会場には爆笑の波が次々と押し寄せた。NHK時代の「ウルトラアイ」「紅白歌合戦」など、番組を通して知り合った、数々の高名な人びととの出会いやこっけいなやり取り、その人間性に到るまで軽妙な語り口で紹介、笑いの中に「人生は出入り」…入口・出口、生れて死ぬ、入学・卒業など…であり、男性、女性を超え互いの立場で考えよう、と提言。
 また、よく言う「キャッチボール」は投げ合いではなく、キャッチ=捕ること、で相手の捕りやすいところへ投げること…相手の立場に立とう…と分かりやすく明るい話し振りで多くの金言・至言を伺い会場からはたくさんの「うなずき」が生れていった。

 結びに、「人生に余生はない、すべて人生である」、「目標をなくしたら老化する」と自らの体験を踏まえ、自分の価値判断を信じて自己を貫くことを強調、聴衆に勧められた。
 
 収容数を超す聴講希望者に備え、会場には50インチのモニターが設置され細かな表情までお伝えしていた。