曇りだが、風が弱く寒さも苦にならず例年に比べれば過ごしやすい。11時の打ち出しを合図に方丈が入堂される。既に関係寺院の僧侶は位置を定め、総代各位も臨席されている。 本堂を清め、茶湯を献じ般若心経を唱え大般若転読にうつる。転読と経典を全部読むのではなく各巻を右から左、左から右に翻して全巻を読み上げたことにすることで、陀羅尼(だらに)(一種の呪文)を唱えながらの迫力に満ちたお勤めである。国家安寧、家内安全、災害防止、そして檀家の皆さまにお届けする般若札を祈祷する、年の初めの大切な儀式で大般若祈祷会とよばれる。