令和元年9月20日(金)
秋の彼岸法要・清興の会
晴れてさわやか、心静かに彼岸会

 台風が各地に大きな爪痕をもたらした。いまだに電力が復興せず、屋根にはブルーシート…、と連日マスコミが報じている。昨年、当地でも停電を経験したが、ライフラインの断絶は命の不安を揺るがす「おおごと」である。被災者のご苦労ご心痛をお察しし、一日も早い復旧を祈念申し上げます。
 13時過ぎより、御詠歌の講中が詠唱する中、三々五々檀信徒様がたが本堂に参集されていく。過半数の方が、椅子を片手に扇風機の及ぶエリアに席を定められる。
 鐘の音を合図にご近在の和尚さま方が須弥壇の前に並列する。やがて、鉦の音が呼応して響き導師の方丈が入堂される。目を引く緋の衣をまとわれ真っ先に焼香される。堂内は緊張に包まれ空気が引き締まったかのようである。法要は和尚様のご発声で参列者一同が三拝することから始まる。
 例年のように、御開山、歴代住職、檀信徒の亡き霊のための法要であり、ねんごろに祈り、祖先に感謝、子孫の安らかな暮らしを希う今日からの一週間である。手を合わせる檀信徒は近在をはじめ、遠く首都圏からも駆けつける人もいる。「今年は泊まることにしました!」…中の顔見知りとの会話で窺い知った。

 例によって須弥壇の東側(東序)には金屏風…「清興の会」の備えだ。さらに、高い桁につるされた『しろくろ演芸会』の横断紙?が興味をそそる。「しろくろ」とは素人、玄人?と目違う実力者で、そのハザマにいる得難い芸の持ち主を指しているそうだ。
 
 法要が終わり、お待ちかねの「清興の会」。
最初の登場は投げ銭ライブでおなじみ…
自ら、ちょっと下手!と名乗る大村巧さん。各種の楽器を操りながら物語る。続いては、笑顔が素敵な女性マジシャン…スマイルのん子さん。共にお客さまに話しかけ、にぎやかに笑いを誘い、場を盛り上げられた。さて、来年はどんな清興の会になるのかな?  
*清興の会…日頃のお疲れをいやす、お楽しみ会です。