令和7年1月11日(祭) 大般若会・新年拝賀式 |
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世間では9連休の正月休暇が終わり、6日から始動。お年賀やご挨拶も終え、いよいよ本格的に…と思いきや「三連休」となる。 その11日の土曜日。天林寺では大般若会と、ご開山様、歴代ご住職さまへの新年のご挨拶…新年拝賀式が挙行された。 時節がら西高東低の気圧配置の寒さはおなじみだが、来週はさらに特段の冷気団が日本列島を覆う、との予報が出され落ち着かない。…とは言うものの、日頃は風の強い天林寺山だが、今朝は風・雨もなく「モノ静かな朝」を迎えていた。 午前11時、本堂にはすでに世話人様方が席に着かれ、続いて正装されたご寺院さま方も入堂された。ほどなく殿鐘(本堂西隅のつり鐘)が鳴らされ法要の始まりが知らされる。時をおかず身近の鉦(かね)に呼応して遠方の鉦の音も響き伝わり、導師を勤める文元方丈が入堂される。冷気に加え、緊張感が堂内に漂う。 五体投地の礼拝を三遍繰り返す方丈、僧侶に倣い、世話人様方も合掌参拝を繰り返す。須弥壇には各戸に配られる般若札の山…二つ。 案内に続き「散華」…花の芳香によって道場を清め、仏様を請来するという習わしに由来する…が丁寧になされる。開祖さまに「献湯菓茶」し三拝、経題を読んで般若心経を唱える。続いて「大般若経」の転読に移る。おのおの僧侶は急ぎ読み込むため教本が扇状に舞う。 |
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新たに献湯菓茶がされ「新年拝賀式」に移る。令和7年・乙巳(きのとみ)のご開山新年拝賀式が執り行われる。方丈はもとより当山に関連するご寺院さま、檀信徒を代表してのお世話人さま方が列席、ご開山・傑堂義俊禅師さまへの新年のご挨拶である。列席の皆はそれぞれに真心を込めての焼香である。意図するところは、「今日あるをご開山様へ感謝し、きわめて難しい国内外の状況の中、自らの精進を誓い、1年の無事を願う」ことが共通の望みかと思われた。 法要を終え、方丈より一言「新年明けましておめでとうございます」と祝辞が発せられた。居並ぶ和尚さま方や世話人さま方、堂内の面々は異口同音に「おめでとうございます」と奉答、天林寺の巳年がスタートした。 |