平成23年1月11日(火)
大般若会・ご開山拝賀式
 新年の挨拶に続き「かつてないほどの夏の暑さの後の、この寒さですからねぇ」肩をすくめながらの言葉が続く。陽が高いというのに本堂はまだ冷気が漂っている。

 11時の打ち出しを機に方丈が入堂される。関係寺院の和尚さま方は経机を前に、居住まいを整えられ微動だにしない。総代各位もすでに臨席されている。

 新年ゆえ散華をし、本堂を清める。続いて茶湯を献じ、般若心経を重ねて唱え、大般若転読にうつる。転読とは、経典を隅々まで読むのではなく各巻を右から左、左から右に翻して全巻を読み上げたことをいう。大声でだらに(だらには)(一種の呪文)を唱えながらの迫力に満ちた、年の初めの大切な儀式で「大般若祈祷会」と呼ばれる。国家安寧、家内安全、災害防止、そして檀家の皆さまにお届けする般若札にも願いと祈りをささげるのである。

 続いて、ご開山・傑堂義俊禅師さまはじめ代々のご住職さま方、檀信徒のご先祖さまに新年のご挨拶を申し上げる「ご開山新年拝賀法要」が営まれ、総代さま方も順次焼香された。
今年も平穏無事でありますように…。