平成25年5月26日(日)
31世大圓禅覚大和尚17回忌法要
大本山永平寺貫首 福山諦法猊下を拝請し
禅覚大和尚17回忌法要を営まれました。


 大本山永平寺顧問を委嘱され、後に西堂位を贈られた31世大圓禅覚大和尚の17回忌法要が営まれた。
 
 25日のお逮夜に続くリハーサル(流し)にて心得ているつもりであるが、ご本山の貫首猊下をお迎えしての法要は緊張の度合いが違う。浜松駅のお迎えに始まり、各配役の役目は重い。
予定通りの13時前、天林寺にお着きになり、本堂正面から上がられた猊下は文元方丈の目礼に応え、差し出された線香を受け、戻される。お迎えに居並ぶ和尚たちの中を須弥壇前に進まれ、香を焚き三拝される。絹づれのみが耳に入る中での丁寧なご挨拶をなされた後、方丈の案内にて控えの不老閣に移られた。

 定刻の15時30分、打ち出された鐘を機に和尚様方はそれぞれの座につき、導師・貫首猊下のご出座を待つ。やがて、鐘の音の合図に続き送迎を先に侍者、侍香、を従え猊下が入堂される。太鼓一声に続き、上香、献茶湯…と進む。再び太鼓三声、香をたかれた猊下から31世への法語が述べられ、参同契・宝鏡三昧と読経が続き参会者が焼香。回向が述べられた後、導師以下各僧侶は五体投地の三拝をし勤めを終えた。 
 一同、衣を整え直立。南面を向き曲録に着かれた猊下のご垂示をいただく。
眼光鋭く荘重なる面持ちの猊下は思いもよらず、優しく親しげに禅覚大和尚との思い出を語られ、公私ともども希世の傑物であった旨を懐かしく披露された。拝聴する者にとって親しみ深くありがたいお言葉であり、本山に上がられる前、同じ寒巌派の妙厳寺さまに住寺されたご縁をつくづくと思い起こされた。
 「いまひとつ…」と猊下は当山に大きなお役目をもたらされた。
それは、大本山永平寺顧問の重責を天林寺32世現住職に委嘱するものであった。手ずから渡された委嘱状は7月1日付であり、今後の精進を希望された。
続いて猊下は、「さらに思うが…」と前置かれ、同じく本山顧問を勤められた31世禅覚大和尚をしのび、「さぞ泉下で喜ばれているであろう」と師に続く栄誉を慶ばれた。
 猊下の退堂を待って墓参の案内があり、檀家総代、門弟、寺族、親類縁者、それぞれに想いをこめて31世にお参り申しあげた。