平成31年1月11日(月)
大般若会・新年拝賀式
 仕事始めの次は土曜、民間では7日から始業する会社が多く、賀詞交換やお年始廻り。そして週末の12日からは3連休…と今年のお正月は休みが多い印象…。改元を控えて平成最後の年初めは、遅いスタートとなった。
そんな世間の風潮を横目に天林寺では大般若会が催され、社会の平和、国土の安全、家内安全が祈祷された。
 

 正装された各寺院さま方と総代さまが本堂にて待機されている。殿鐘(本堂西隅の鐘)が鳴らされ、法要の開始が告げられる。時は11時。すぐに鉦の音が届いて導師の入堂が知らされる。緊張する堂内。
 須弥壇に向かって導師は線香を持ち一礼、香を焚いて一礼する。やがて鉦の音に従い、導師はじめ僧侶の皆が五体投地の礼拝を三遍くりかえす。総代方もならい、掌を合わせ三拝する。
 次に案内があり、新年ならではの「散華」…道場を清める…が丁寧になされる。「献湯菓茶」を待って三拝し、経題が読まれる。やがて早い調子の「大般若経」の転読に移り、次々と経本が読み込まれる。すべて読み終えた後は、ねんごろな読経へと移る。
 須弥壇には般若札の山二つ。檀信徒家の平安、無事を祈祷し札に籠め、各戸に配られるのである。
 

 新たに献茶湯がなされ、「新年拝賀式」へ移る。
ご開山・傑堂義俊禅師さまへの新年のご挨拶である。参同契、宝鏡三昧の経が唱えられ、檀信徒さまを代表して総代さまが焼香された。年の初めに臨み、ご開山さまへの感謝と、自らの精進を誓い1年の無事を願うことが共通の大事である。

 つつがなく法要を終え、方丈さまより新年の辞が一言発せられ、短い平成31年、天林寺が始動した。